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汀 こるもの『パラダイス・クローズド THANATOS』 

パラダイス・クローズド THANATOS (講談社ノベルス)パラダイス・クローズド THANATOS (講談社ノベルス)
(2008/01/11)
汀 こるもの

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「客観的」評価 :★★★★★★☆☆☆☆
   偏見評価 :★★★★☆☆☆☆☆☆
  キーワード :アンチミステリ?

     本格度 :★★★★
     ロジック :★★★★
     トリック :★★★
     意外性 :★★
     緊迫感 :★★★
    読み易さ :★★★★★★

<あらすじ>
周囲の者が次々と殺人や事故に巻き込まれる死神(タナトス)体質の魚マニア・美樹(よしき)と、それらを処理する探偵体質の弟・真樹(まさき)。彼ら美少年双子はミステリ作家が所有する孤島の館へ向かうが、案の定、館主密室殺人に遭遇。犯人は館に集まった癖のあるミステリ作家たちの中にいるのか、それとも双子の……? 最強にして最凶の美少年双子ミステリ。
(帯より)

 初読。
 第37回メフィスト賞受賞作。作者名は「みぎわ こるもの」(変なペンネームだ)。

 何と評して良いものやら。一応ミステリの形式はとってるけど、ミステリを書きたかったのではないね、これ。
 登場人物は主要三人以外は影が薄すぎるけど、問題でない。密室とか犯人とか、最後にはどうでもよくなるけど、それで良いでしょう。作者が書きたかったのは、普段、趣味のアクアリウムで水槽を眺めながら考えたことなんだろうね。水槽一つから、生物誕生以来の歴史、ひいては人類哲学まで語ってしまうのは、感心するべきなのか呆れるべきなのか。

 物語を通じて出てくる「本格」への皮肉が面白かった。読んでて「やべえ、俺のことかも知らん」と笑いました。内容の半分くらいは水棲生物に関する薀蓄だけど書き方が上手くて割りと面白かった。ただ、同じことを微妙に表現をかえて何度も何度も繰り返すので、ちょっとイライラした。

 買った甲斐があったかどうかは微妙なところ。メフィスト賞受賞作には「何故これが?」というのも多いけど、この作品については納得できる。ただ、この人の本はもう買わない。あまり趣味ではないので、一冊読めば十分かな、と。

<印象文章>
「何にせよ、いまここにいる皆さんは生きてるわけだから。謎なんて解けなくてもどーでもいいじゃん。トリックなんてどーでもいいじゃん。命あっての物種。とりあえず生きてりゃ密室なんてどーでもいい。亡くなった方々は気の毒だけど、オレだって刑事さんだって命張ってこの結果なんだからさ。こうなっちゃった以上どうにかするのは遺族と警察と葬儀屋さんと宗教の人のお仕事。何かの縁だし、焼香くらいは行こうか」

(書評:7)

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