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似鳥鶏『理由あって冬に出る』 

理由あって冬に出る (創元推理文庫 M に 1-1)理由あって冬に出る (創元推理文庫 M に 1-1)
(2007/10)
似鳥 鶏

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(文庫書き下ろし)

「客観的」評価 :★★★★★☆☆☆☆☆
   偏見評価 :★★☆☆☆☆☆☆☆☆
  キーワード :ライトノベル

     本格度 :★★
     ロジック :★★
     トリック :★★★
     意外性 :★★★
     緊迫感 :★★★
    読み易さ :★★★★★

<あらすじ>
芸術棟に、フルートを吹く幽霊が出るらしい――吹奏楽部は来る送別演奏会のため練習を行わなくてはならないのだが、幽霊の噂におびえた部員が練習に来なくなってしまった。幽霊を否定する必要に迫られた部長に協力を求められ、葉山君は夜の芸術棟へと足を運ぶが、予想に反して幽霊は本当に現れた! にわか高校生探偵団が解明した幽霊騒ぎの真相とは? 新鋭が放つコミカルな快作。
(裏表紙より)
  

 初読。
 第十六回鮎川哲也賞佳作入選。
 タイトルは、「わけあってふゆにでる」。著者は「にたどり けい」。
(「客観的」評価 の点数は非推理小説として読んだ場合の点数。ミステリとして読むと偏見評価の点数)

 電車の中で読むための、軽い本を探していて見つけました。ジャケットの絵とあらすじでちょっとハズレっぽいなとは思ったものの、内容が軽そうなのと鮎川哲也賞佳作ということで購入。

 本格を謳う鮎川賞ですからね(佳作だけど)、ライトノベル風本格を期待して読み始めましたが、実体は本格風ライトノベルでした。まあ突っ込みどころ満載で、別の意味で楽しめましたが。
 高校生がマジで幽霊怖がるってどないやねん、その他の言動も小学生並みだろとか、市立の高校のボロ部室にエアコン付いてるって明らかに変だよねとか、「換気扇が、朝寝坊をしていて布団をはがされたかのような不満げな音をたてる」って本当に独特な表現だな! 等々。まあこのくらいのことは問題ではないでしょう。
 ただ、読点が少なくて読みにくいのは、最低限、どうにかして欲しかった。


 物語の主題は「消える幽霊の謎」で、こんなのでも佳作を取ったんだから、凄い真相があるに違いないと自分に言い聞かせながら最後まで読みました。しかし、トリックはショボいし、探偵が事件の真相に辿り着くのも、残りページが少なくなってきたのでこのタイミングで、ってくらいテキトー。トリックが使われたという証拠(の一部)がゴキブリの足っていうのは笑った。全体的に伏線が不足していてミステリとしてはお粗末。ふわふわした雰囲気のラノベとして読んでも、真相が後味悪く、ちぐはぐな印象。暗い(?)落ちも、取ってつけたようで完全に蛇足。

 と、ここまで散々けなしてしまったけど、キャラクターが立ってて、ニヤニヤできるところもあるから、ラノベ好きがラノベとして読む分には十分楽しめるでしょう。そういった意味で「客観的」評価は5点です。推理小説として読んではいけません。「本格」を期待して読み始めた自分が馬鹿だった。

 ところで、表紙絵の眼鏡の女子は誰だろう? いたっけ、眼鏡かけたキャラクターなんて。

<印象文章>
「換気扇が、朝寝坊をしていて布団をはがされたかのような不満げな音をたてる」

(書評:4)

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