スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

法月綸太郎『雪密室』 

雪密室 (講談社文庫)雪密室 (講談社文庫)
(1992/03)
法月 綸太郎

商品詳細を見る
(ノベルスは1989年)

「客観的」評価 :★★★☆☆☆☆☆☆☆
   偏見評価 :★★★★☆☆☆☆☆☆
  キーワード :古典への挑戦

     本格度 :★★★★
     ロジック :★★★
     トリック :★★★
     意外性 :★★★★
     緊迫感 :★★★
    読み易さ :★★★★★

<あらすじ>
誇り高い美女からの招待で信州の山荘に出かけた法月警視だが、招待客が一堂に会したその夜、美女が殺される。
建物の周囲は雪一色、そして彼女がいたはずの離れまで、犯人らしい人物の足跡もついていないのだ。
この奇怪な密室殺人の謎に法月警視の息子綸太郎が挑戦する、出色本格推理。
(裏表紙より)

  
  
六年振りに再読。
法月綸太郎シリーズ(探偵役が作者と同名)一作目。
「法月警視自身の事件」。

タイトルからわかるように古典の密室に挑戦。
扉裏の言葉は「白い僧院はいかに改装されたか?」。
現場の離れへと続く雪上の足跡は第一発見者のもののみ。
自殺か? それとも何らかのトリックが弄されたのか?


正直、古臭さばかりが目に付きます。
元々作者が古い考え方をする(←それが悪いという意味ではない)という以上に、古い。
事件が解決に向かう切っ掛けは行き当たりばったりだし、綸太郎が自殺説を否定する根拠は薄弱で、苦しい。お前は名探偵コナンか。
最大テーマであるはずのトリックも、ショボいと言わざるを得ない。
とあるミスリードには不覚にも引っかかってしまったけど。

総じてミステリ部分は不出来だけど、後のシリーズを読むならならば、法月警視と綸太郎父子の関係については読む価値があるか。
法月綸太郎の小説では親子関係が重要なテーマになっていきますからね。
それにこの二人はいいコンビで、『雪密室』ではちょっと泣かせます(笑)。

<印象文章>
「お父さん――」
 ふり向くと、綸太郎が心配そうに立っていた。警視は涙をぬぐった。
「俺はやはり年を取ったよ」
 綸太郎はなにも言わず、いたわるように父親の肩をたたいた。
 やがて警視が言った。
「東京に帰ろう。もうここには用はない」

(書評:3)

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://bluepuzzle.blog41.fc2.com/tb.php/66-c1d96cd8

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。