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有栖川有栖 『孤島パスル』 

孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
(1996/08)
有栖川 有栖

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(単行本 1989年)

「客観的」評価 :★★★★★★★☆☆☆
   偏見評価 :★★★★★★★★★☆
  キーワード :鮮やかなロジック

     本格度 :★★★★★★★★★
     ロジック :★★★★★★★★★
     トリック :★★
     意外性 :★
     緊迫感 :★★★
    読み易さ :★★★★★★★★

<あらすじ>
南の海に浮かぶ嘉敷島に十三名の男女が集まった。英都大学推理研の江神部長とアリス、そしてマリアも島での夏休みに期待を膨らませる。折悪しく台風が接近し全員が待機していた夜、風雨に紛れるように事件は起った。滞在客の二人がライフルで撃たれ、無残にこときれていたのだ。無線機が破壊され連絡線もあと三日間は来ない絶海の孤島で、新たな犠牲者が……。犯人はこの中に!?
(裏表紙より)




 最初の一冊はこれ。僕はこの本から推理小説にはまっていきました。

 派手なトリックもないし、結末の意外性もありません。
 しかしその代わりに、ロジックがあります。最終盤に、江神二郎の推理により犯人が特定されるのだけど、特定に至る手順がシンプルで、見事。他の有栖川作品に対してもよく言われるように、「精緻な論理の美」、です。アクロバティックな推理ではなく、着実に手掛りと状況から犯人を絞り込んでいく手法は、確かにパズルっぽい。フーダニットとして優秀。「読者への挑戦」もいいよね。
 全体の雰囲気はさわやかで、物悲しさもある(特にラスト)。青春小説としても読めるんじゃないですかね。中学二年生でこのシリーズを読んだ時には、大学生って楽しそうだなーと憧れたものです。


<印象文章>
「作者は、江神二郎が読者と同じ条件の下にたった今犯人を知ったことをお知らせするとともに、読者に挑戦する。あなたは犯人の名を直感ではなく、推理によって特定することができるはずだ、と。謎のすべてに答えを見出すことはできずとも、犯人は判る。
 ここにパズルがある。
 どうかあなたの手でこの小宇宙に秩序をもたらしていただきたい。」
「殺人現場を一歩出ると、そこには豊穣な生命力に満ちた眺めがあった。残酷だと思う。むやみに空が晴れ渡り、陽光が眩しかった。」

(書評:1)

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